第10回Evo-Devo青年の会、開催しました。
- Manabu
- 2017年6月25日
- 読了時間: 2分

国立遺伝学研究所にて、僕が幹事を務める第10回Evo-Devo青年の会が6/17-18に開かれました。
(http://evo-devo.net)
今回のテーマは、「ポストゲノムEvo-Devo研学」
昨今、シークエンス技術の発展により、非モデル生物のゲノムやトランスクリプトームの情報が、10 年前と比較して安価に、容易に、迅速に、正確に得られるようになりました。
Evo-Devo (Evolutionary Developmental Biology; 進化発生学)とは、形態発生の進化的な違いを遺伝子レベルで説明する学問分野であり、今回の青年の会では今後、若い研究者が、ポストゲノムをキーワードに、どういった研究を展開していくべきか?何が可能なのか?という信念や悩みを持ち寄って、将来の研究に活かせるようにと集まり、夜通し語り合いました。
5人の招待講演者の研究は、とても素晴らしくカッコイイ研究でした。
個人的には、Evo-devo研究の主流は、新規転写因子の発見というよりも、既知転写システムの改変により、新奇形態が作り上げられることが生物進化の大部分を占めているのではないか?そして、遺伝子の発現システムの相違を見いだすことがEvo-devoの命題なのかなと思っています。
そういう意味で、ゲノムを比較し、ある系統をそう特徴付けるような遺伝的原因を、その系統にだけ特異的に存在するnon-coding配列に隠されているのではないか?という関博士の研究が、まさに今回のテーマにぴったりの研究だったと思います。
開催にあたり、会場の使用と助成をいただいた国立遺伝学研究所(https://www.nig.ac.jp/nig/ja/)、メインオーガナイザーの古賀博士、現地での事務とのやり取りや懇親会のセッティングなどを助けていただいた石川博士、素晴らしい研究を発表していただいた招待講演者の皆様、会を盛り上げていただいた参加者の皆様、懇親会に使わせていただいた錦昌館(http://kinsyoukan.com)様、幹事の皆様、そして、出張中子供の世話を一人でしてくれていた妻に感謝します。




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