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セミナーのお知らせ

  • Manabu
  • 2017年10月30日
  • 読了時間: 4分

10月19日に東大・三崎臨海実験所で行われた三崎談話会でセミナーをさせていただきました。

また、11月10日に名古屋市立大学でセミナーをします。

三崎談話会は歴史と伝統のあるセミナーであったのですが、長らく休止状態となっていました。

そこに、復活を兼ねた記念すべき第一回の新・三崎談話会に呼んでいただいて感謝です。

しかも夫婦同時講演(結婚披露宴に続き第2回目)

台風と被って臨海で採集はできなかったけど、また行こうと思います。

そして、11月10日には名市大でホタルの研究発表をします。

こちらも100回以上行われている名市大のシステム自然科学研究科セミナー(http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/biodiv/seminar.html)

こちらは、僕一人で発表です。

両方の発表要旨を載せておきます。

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〇「三崎談話会」企画趣旨

 東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所(通称、三崎臨海実験所 Misaki Marine Biological Station)は130余年の歴史を誇る臨海実験所です。これまで先達たちが「三崎談話会」と称し、これまで280回が開催されてきましたが、2004年をもって開催が停止しておりました。ポストゲノムの昨今では、生物学も多様化し、様々な生物種での生命現象が様々なアプローチで解明されつつあり、多くの若手研究者も育ってきております。三崎臨海実験所は本学とは離れた場所にあり、研究交流が容易ではない場所である一方、眼前には豊かな相模湾が広がる素晴らしい環境でもあります。そこで我々は、国内外の研究者を招待してご講演いただき、生物学の議論と交流を目的として、ここに新たに「三崎談話会」を復活させ、セミナー・勉強会を定期的に行うことにしました。「新・三崎談話会」は、第281回からの開催となります。臨海実験所でのセミナーですが海洋生物に限らず、幅広い分野の方に発表していただく予定です。本セミナーは、どなたでも参加可能なオープンなセミナーとします。

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【第281回 三崎談話会のご案内】

第281回 三崎談話会を下記の要領で開催します。

日時:2017年10月19日(木)  16時30分〜

場所:東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所・会議室

講演者:別所-上原 学 博士(中部大学応用生物学部・博士研究員)

別所-上原 奏子 博士(名古屋大学生物機能開発利用研究センター・研究員)

講演要旨:

「発光魚はどのように進化したのか?ルシフェラーゼの起源に迫る!」

 別所-上原学博士(中部大学応用生物学部・博士研究員)

 生物発光は約700属で報告されており、植物を除きほとんどすべての分類群で独立に進化してきた。その大部分は海洋で見られ、特に脊椎動物の魚類において多くの種が知られている。しかしながら、多くの種が深海性であるためサンプル供給の難しさから、魚類における発光の生化学的・分子生物学的な研究はほとんどなされていない。生物発光反応は一般に、酵素ルシフェラーゼと基質ルシフェリンを必要とするが、独立に進化しているため、遺伝子配列の相同性をベースとした同定が困難であり、魚類のルシフェラーゼについては報告がなかった。本セミナーでは、まず海洋発光生物とその研究手法について紹介し、続いて魚類における初のルシフェラーゼの単離の報告およびその進化について議論する。

「芒から考えるアジアとアフリカにおけるイネ栽培化の歴史」

 別所-上原奏子博士(名古屋大学生物機能開発利用研究センター・研究員)

 イネの種子先端に形成される突起状の構造物は芒(のぎ)と呼ばれ、毛皮への付着による種子の伝播、鳥獣からの食害防除の役割を担う。野生イネは有芒なのに対して栽培イネは無芒であり、芒は栽培化の過程で除去された形質と考えられている。その原因遺伝子を同定することでイネ栽培化における分子進化について議論できると考えた。本発表では、アジアのイネにおいて芒消失の原因となったRegulator of Awn Elongation 1およびRAE2についての機能解析の結果、また、アジアとは独立に栽培化されたアフリカイネにおける原因遺伝子同定の取り組みについてお話する。また、同じく栽培化をたどったオオムギやコムギは芒を持つのに対し、なぜイネは芒を失ったのかについても考察を行う。

第143回 システム自然科学研究科セミナー

第47回 生物多様性研究センターセミナー

------------------------------------------------------- 日時:平成29年11月10日(金) 午後3時より 場所:名古屋市立大学 山の畑キャンパス 4号館大講義室 講師:別所 学 博士(中部大学・応用生物学部) 演題:ホタルルシフェラーゼの遺伝子重複:光るのはおしりだけじゃないんです! 参加費:無料 夏の風物詩であるホタルは、平安時代から親しまれ、川辺の宵を彩ってくれます。ホタルの成虫は、おしり(腹部第6,7節)に発光器を持ち、そこから放たれる光を私たちはよく知っています。しかし、実は、ホタルは幼虫も発光器をもち、光ります。さらに卵や蛹も光ります。ところが、よく観察してみると卵や蛹は、発光器からの発光ではなく、全身がぼやーっと光り続けます。本セミナーでは、このホタルの卵や蛹の発光に用いられている酵素・ルシフェラーゼが、従来知られていた発光器において使われているルシフェラーゼとは異なること、さらに2つのルシフェラーゼがどのように進化してきたのかについてお話しします。 -------------------------------------------------------


 
 
 

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