博士研究員募集@中部大学
- Manabu
- 2018年2月4日
- 読了時間: 5分
僕の後任という形になりますが、中部大学・発光生物学研究室(PI 大場裕一)で博士研究員を募集しています。
採用情報はこちらから
CREST研究員のメリットは、領域会議などで、他のチームの優秀な研究者と出会うことができたり、偉い先生がたにアピールできたりという点があります。
また、JSTのプロジェクトの一つなので、ダイバーシティ推進企画として、子育て支援を受けることができます。
この制度は、家事・育児を主として担当している研究者に、研究と育児の両立を可能とするため、実験などの負担を軽減する目的で支給される予算です。
月額25万円を上限とし、テクニシャンを雇用したり、受託解析に使うことができます。
http://www.jst.go.jp/gender/boshu.html
僕は中部大学で2017年10月から翌3月までの半年間雇用されて来ましたので、その雇用条件と感想についてまとめて行きたいと思います。
給料と交通費
採用情報にもあった通り、月収は27.5万円でした。
この中に交通費などが含まれています。
僕は、名古屋市内に住んでいたので、地下鉄, JR, バスを使って片道1-2時間かけて通勤していました。
定期券が地下鉄とJRで半年で9万円、バスが1万8千円です。
中部大学専用バス
中部大学があるJR「神領」駅は普通しか止まらないです。
通勤ラッシュの8時頃に大曽根から普通に乗ると、その車両の9割以上は中部大学生です。
電車に乗っていたほとんどが、神領からバスで中部大に行くのですが、バスの本数が少なく、列の後方に並んでしまうと、20-30分は待つ必要があります。しかも、やっと乗れると思ったら、満員のバスに乗り切らない人員を詰め込まれて、揺れる運転で中部大学まで我慢しなくてはいけません。
また、帰りも学生の帰宅ラッシュ(16:50に授業が終わる)に巻き込まれるとバスに乗るまでにこれまた1時間かかります。
おそらく研究員は17時までが勤務なので、その後すぐに帰ろうとすれば、長蛇の列に並ぶ必要があります。
18時に帰宅しようとして、タイミングが良ければすぐに、あるいはバス1台分の待ち時間で乗れるので、結局、17時からバスに並ぶのとほとんど変わりません。
19時以降では、時刻表には30分に5本程度あるはずなのに、20分待ってもバスが来ないことはざらにあります。
なので、時間に余裕を持って、行動する必要があります。
打刻システム
中部大学の勤怠管理システムにカード打刻というのがあります。
職員証をかざすことで、タイムカードを押すようなものです。
朝、バスでどれだけ遅れようがタイムカードが押されなければ遅刻になり、また、17時以降に帰らなくてはならないので、オンタイムで帰ったとしても、結局バス停で1時間待ちぼうけする羽目に。
また、普段10台以上走っているバスが、雪の日には3台程度になってしまうので、歩いた方が早い可能性もあります。
(徒歩だと20-30分かかります)
食堂・購買・生協など
学食は国立大学の生協に比べ、量がたくさんあり、安めの設定です。
500円の定食でかなりお腹いっぱいになります。
また、アロハテーブルというちょっとおしゃれな感じのレストランも入っています。
14時以降はほとんど席が空いてるので、気分転換にコーヒーを飲みながら論文を読んだり書いたりするには重宝します。
また、マクドナルドやサブウェイ、セブンイレブンもあります。
本屋さんも入っていて、文房具の品揃えは良いです。
しかし、専門書の品揃えはあまり良くないです。図書館に行った方がいいかもしれません。
ただ、注文したら取り寄せてくれるそうなので、利用してもいいかもしれません。
Amazonで頼んだ方が楽かもですが。
他にも、郵便局やUFJのATMが入っているので、かなり便利だと思います。
周辺の立地
周りには中部大学しかないです。
少なくとも徒歩圏内には。
居酒屋やコンビニに行きたければバスで高蔵寺まで行く必要があるらしいです。
ちなみに、神領駅も閑散としていて、駅周辺には居酒屋は1件しか見つかりません。
(もしかしたら見つけられてないだけかもしれませんが)
私立大学共済保険
中部大学は私立大学なので、その構成員はポスドク(期限付き嘱託研究員)も含め共済保険に加入することができます。
医療費は3割負担となるのは、普通ですが、その他の福利厚生がとても良いです。
リフレッシュのための施設利用支援として、民宿やホテル、水族館などのレジャー施設がかなり割引されて利用できるかと思います。
福利厚生
中部大学が保有している宿泊施設(温泉宿)がとても良さそうですが、現在工事中とのことで結局僕は利用できなさそうです。
図書館は綺麗で広く、まあまあだと思います。
僕は利用してないですが、プールやジムも解放されているらしいので、魅力的かと思います。
事務の対応
人事部や研究支援課などにお世話になりましたが、皆さんとても親切に対応してくれています。
ただし、これはどこの大学・研究機関でも同じだと思いますが、研究費の使用については、無駄に制限や雑務が多いです。
研究をさせたいのか、事務仕事をさせたいのかわからなくなるほど。
特に、パソコン機器の購入については呆れるほどでした。
ちょっと文句を書かせてもらうなら、研究テーマ的にハイスペックなパソコンが絶対必要なんだけど、CREST予算では買えないらしい。10Gbpの配列情報をパソコンなしでどうやって処理しろっていうんだよ。紙と鉛筆でアラインメントしてやろうか。とりあえず生リード書き出すだけで雇用期間終わるわ!たわけ!って感じなことがありました。
研究費の不正使用問題や、過去の不正使用への対策として、厳しくルールを設けるのはわかるけど、それで研究活動を妨害したらいかんでしょ。
雇用契約について
以上、中部大学で勤務するにあたって良い点も悪い点も書いてきました。
僕はポスドクが初めてだったので、なすがままに契約を結んでしまったのですが、以降で交渉の機会があれば、次の条件を出してみることをお勧めします。
・勤務時間をタイムフレックス制にするか、裁量労働制にし、勤務時間の縛りをなくす。
・勤務時間をバスが混む時間帯を避ける。(e.g. 8:30-16:30, 10:00-18:00)
打刻とバス・立地以外は割といい環境だったと思います。
中部大でのポスドクについて興味があれば相談してください。
