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  • Manabu

Common murre


ラボのデスクで論文書きに疲れると気分転換にMBARIのすぐ前にある海岸を散歩します。

たまにクジラが近くまで来ていると、海岸から見えるらしい。

他にもアシカやラッコがいるので、海沿いをよく散歩します。

先日、いつものように散歩していたら見たことのない鳥が、海岸で寝てい

ました。

すっと立ち上がると、テトテト、ペンギンのように歩きます。

カリフォルニアにペンギンなんているんだ!?

疲れているのか、5mくらいまで近づいても逃げずに座ったまま。

iPhoneではアップの写真が取れないので、デスクにカメラを取りにダッシュ!

デスクを探し、カメラを家に置いて来たのに気づきます。

そのまま戻るのも癪なので、隣の机のアマンダにペンギンがいたよと話すと、

「それは多分カママーね。普通は海にいるから、陸にいるのならどこか悪いのかもしれないわ」

Common murre でした。和名ではウミガラスというらしい。

さて、二人で浜に戻ります。

ウミガラスは相変わらず、そこにじっと座っていています。

「様子がおかしいわ。SPCAに電話した方がいいと思う?」

「SP..なにそれ?」

「野生動物を保護したりする団体で、怪我している動物を見かけたらそこに電話したら助けにきてくれるの」

「へー。なんの略?Service of Protect Animal...」

「違うわ。Society for the Prevention of Cruelty to Animals」

「へー。アマンダはなんでも知ってるね。」

何も知らないボク

テキパキとSPCAに電話して、対応を伺うアマンダ。

30分後に来てくれるらしい。その間に、ウミガラスを保護してタオルで巻いてダンボールに入れておいてと頼まれた。

「まなぶ、鳥を捕まえたことある?」

「ないです。」

「じゃあ私がやるわ。」

そう言ってアマンダがバスタオルを持って、ゆっくりとウミガラスに近づいて行く。

ウミガラスに近づくアマンダ

おお、さすがアマンダ、後一歩のところまでうまく近づいてる。

(ボクは遠くで写真をとってるだけ)

えいっ! と最後にタオルをかぶせようとした時、ウミガラスが走って逃げ出しました。

テトテトと小走りで逃げて行くウミガラス。

羽が湿っていて上手く飛べないようだ。

これならボクでも捕まえられそう。

アマンダと必死に逃走劇を繰り広げているウミガラスの逃げ道を予測して、そこへ先回りし、

シュッ!っと首の後ろを掴んで、噛まれないように確保!

カクホォッ!

アマンダがすかさずタオルをかぶせてダンボールに収容。

蓋を閉じて暗くし、安心させて、そっとラボまで運びます。

ちょっと落ち着いたウミガラス

海鳥は羽に脂を分泌することで、楽に浮かぶことができるのですが、このウミガラスは脂の具合が良くないので陸に避難していたみたい。

30分ほどしてSPCAの職員が海ガラスを引き取りに来てくれました。

無事に海に戻れることを願って。

・日本にもウミガラスはいるらしい

ちなみにこのウミガラスは日本では北海道の天売島というところにしか分布しておらず、絶滅危惧種に指定されているらしい。

理由は、カラスやカモメが増えたことにより卵や雛が捕食されてしまうからだそう。

50年前は8000羽いたのが、30羽くらいまで減少したそう。しっかりと保護されて、現在は少しずつ数が回復しているそうです。

詳しくは環境省のHP

補足

・このウミガラスは未成熟

ウミガラスを画像検索すると、顔が真っ黒なものをよく見るが、これは性成熟したものらしい。

The Society for the Prevention of Cruelty to Animals

Monterey エリアで助けが必要な動物を見つけたときの連絡先

wildlife questions during regular hours

(831) 264-5427

wildlife emergencies during regular hours

(831) 264-5427

wildlife emergencies after hours

(SPCA Wildlife Staff on-call 24 hours a day) (831)646-5534

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