Nikon AW1 初!水中撮影@Monterey
- Manabu
- 2018年9月22日
- 読了時間: 4分
先日のDSBSの水曜日にフリーエクスカーションというのがありました。
エクスカーションとは国際学会ではよく設けられていて、その土地の名所を観光したり、ホストの大学・研究所をツアーで見せてもらったり、水族館や動物園・植物園に行ったりできる時間です。
今回は、フリーだったらしく、slack上で、あれやりたい、これやりたいと、参加者が自主的に議論して、決めていました。
モントレーは生物多様性の高いケルプフォレストが人気のダイブスポットとして有名です。
ここのジャイアントケルプ Giant kelp(昆布みたいなもの)は春から夏にかけて、1日に50 cmも成長するらしい。光合成の力!!
うちの息子は1年で50 cmも伸びないぞ。
海洋生物の研究者と一緒にダイビングするのはとても楽しそうなので、僕のエクスカーションはこれにしました。
そして、ついにAW1を水中で使う時がきました。
Nikonの世界初水中撮影対応レンズ交換式アドバンストミラーレスカメラ Nikon AW1。
修士の学生の時に買って以来、陸上でしか使って来なかった。
AW1はミラーレスのわりに、かなりでかくて重いのです。その代わり、水中15 m (49 ft)まで使用可能。2 mから地面に落としても壊れない。優れた防塵性。と、全天候対応のタフガイなのです。
当時2014年くらいかな、標準ズームレンズキットを6-7万円で買ったと思います。
一眼レフ ~7万 + 水中ハウジング ~10 万円とかに比べると、水中カメラにしては半額以下の破格の値段。
しかし、なかなかダイビングをする機会がなく、また、ダイビングしてもカメラを忘れたりと、チャンスを逃していました。
今回は初、水中カメラです。
撮影した写真の一部をシェアしまーす。
1 Rock fishの仲間。寿命は100年以上。土管の中に隠れていました。

2 ジャイアントケルプフォレストを泳いでいくバディ(DTS)。

3 水族館のintakeの水道管(海水を汲むやつ)に沿ってさらに深くへと進みます。

4 intake tubeの下には小さなハゼ(10 cmくらい)が隠れていました。

5 Metridium field イソギンチャクの仲間。不思議な形

6 ジャンボアメフラシAplysia californicaの卵。ウミウシの仲間のアメフラシです。軟体動物門後鰓目無楯類。スパゲティみたいなのの中に粒々が見えますか?その一つ一つが卵です。

7 八方サンゴOctocoralliaの何か。白色でした。

8 八方サンゴOctocoralliaの何かその2。こちらはとても明るいオレンジ色でした。
おそらくオレンジ色の蛍光タンパク質(OFP)を持っているのだと思います。
浅い海では青色の光(短い波長)だけが残り、それを励起光として緑や黄色、赤色に蛍光する生き物が海にはたくさんいます。
しかし、それらが生きていく上でなんの役に立っているかはほとんどわかっていません。
唯一生態的な役割がわかっているのはハナガサクラゲOlindias formosusのGFPくらいです。(Haddock & Dunn, 2015)

9 Ascending 浮上。ケルプを伝いながら海面に浮上します。周りにreferenceになるものがあると、どれくらいの速さで上昇しているのかを知る手がかりになります。周りに何もないと、予想外に早く浮上していたりして危険を招く可能性があります。

ということで水中写真でした。
AW1は余裕で使えて、内蔵フラッシュも問題なく使えました。
ダイバーとして自分が未熟だからですが、揺れる水中の中で狙った写真を取るのが難しいですね。
絞りを開いた撮影も、ピントを合わせるのが難しそう。
活動限界の15 m付近ではモニターの右側に赤いハレーションのようなものが常に出てきて、ちょっと不安になりましたが、海面に上がると消えました。また、撮影データにはそのようなハレーションは全く写っていなかったです。
AW1使えるじゃん!と思い、交換レンズを探したのですが、NikonはもうAW1から手を引いたのかな?
4年前から変わらず、スターターの標準ズームレンズと、10 mm, f/2.8の2つしか出てないよ?
レンズの種類が少ないなら、結局ハウジング&一眼レフとかを考えちゃうなあ。でも値段が・・・迷う。
とりあえずは今のレンズで、いい写真が取れるように、ダイビングのスキルを磨こう。
おしまい