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妻がロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞を受賞しました。

  • Manabu
  • 2017年7月10日
  • 読了時間: 2分

先日妻に付き添って東京まで出張。

化粧品のロレアルとユネスコが協賛する女性科学者日本奨励賞の受賞式に出席しました。  

日本の科学界では女性の参画率が15%と先進国でもっとも低く、欧米諸国の約30%と比較するとかなり遅れているらしい。

出産・保育が大きい課題であり、一度現役から外れてからの社会復帰が難しい日本では、研究者になると思い切れる人はなかなかいないのではないかと思う。

それでも、こういった賞があることは、女性研究者の助けや励みになるだろうし希望に繋がると思う。

審査は書類と面接の2段階からなり、面接時には臨月になっていた奏子。お医者さんの忠告を押し切って東京に出張に行きそうなところ、担当者様の配慮により、テレビ会議での面接を許可していただいた。

審査員の顔が見えない中でのプレゼンは困難だったと思うが、それでもその逆境を乗り越えて見事受賞に輝いた彼女はさすが!自慢の妻です。

ロレアルユネスコ授賞式

懇親会では他の受賞者の方ともお話しさせてもらったが、皆聡明で、自分の研究が大好きだと言う印象だった。

物質系の研究は馴染みのない分野にもかかわらずとてもわかりやすかった。

新しい合金を作るにも、適当に混ぜると言った当てずっぽうではなく、経験則から得られた仮説を元にこれだ!と言う組み合わせで研究を進めていくらしい。

キラル+リン光はルシフェリンにも通じるところがある。変わった化合物の合成だけでなく、それを使った金属錯体(しかもマイナーな元素を使って)にまで物性の研究を広げたところが素晴らしい。

肌の老化の研究は、研究もさることながら、臨床の仕事をこなしつつ、教育と研究をこなしているパワフルさに驚いた。

世の中にはかなちゃんよりも強い人がいるのか・・・

しかし、医者で研究して教育もしてたら、それこそ、結婚・出産・育児なんてできるのか?

彼女たちが、研究に忙殺されるだけでなく余裕のある人生を楽しめるような社会になることを願います。

受賞者ならびに科学者の将来に乾杯!

 
 
 

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